障がい者のスポーツ実施率向上や高齢者の運動促進を目指しアシックスとナブテスコが連携

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株式会社アシックスとナブテスコ株式会社は、障がい者のスポーツ実施率向上や高齢者の運動促進のための研究分野で連携することになった。

アシックスがつちかってきた知的技術とナブテスコのモーションコントロール技術を活用し、スポーツ・健康促進分野における新たな価値創造を目指すとともに、それぞれの商品の機能向上の可能性を検証するとのこと。

主な研究連携の内容は以下の2点。

  • 義足装着者用スポーツシューズの研究開発に向けた連携
  • 歩行車利用者の運動量計測の検証について

義足装着者用スポーツシューズの研究開発に向けた連携

ナブテスコは、1993年に電子制御による義足膝継手「インテリジェント義足膝継手」を世界で初めて開発。

電子制御によって半自律的に膝継手が曲がる機能を備えており、アシックスがこの特性に合った義足装着者向けスポーツシューズの研究開発を行う。

今回の共同研究では、「インテリジェント義足膝継手」のスポーツ動作適用性の検証と、義足部の特性を考慮した、卓球やバドミントンなどのスポーツをより安全に実施できる義足装着者向けスポーツシューズの開発を目指すという。

歩行車利用者の運動量計測の検証について

準天頂衛星システム(山間部や都市部においても高精度な測位が可能な衛星測位システム)を活用した高精度衛星測位技術を用いて、歩行車利用者の運動量を正確に計測する可能性を検証する。

ナブテスコが製造・販売している多機能歩行車「コンパル」シリーズや現在開発中のロボット技術を活用した電動アシスト歩行車などに測位機能を搭載し、アシックスがマラソン大会での実証実験などを通して蓄積してきた位置測位に関する知見を盛り込む。

高齢者がウォーキングなどをしづらい要因の1つとして安全面の不安があり、民間企業や自治体などがさまざまな方法で高齢者の見守りサービスを実施しているが、街中での測位精度が不安定などの課題があった。

今回の検証では、従来の衛星測位よりも高精度な準天頂衛星システムを活用し、歩行車利用者の正確な位置情報を取得して安全な運動環境を整えるとともに、正確な移動距離や時間などを基にした運動量測定手法を確立し、数値として示すことで、高齢者の運動促進および健康増進に寄与することを目指す。

障がい者スポーツ実施率の向上

パラリンピックなど、障がい者を対象としたスポーツ大会もあるが、一般に障がい者のスポーツ実施率は、健常者に比べて低い傾向にある。

スポーツ庁が2017年3月に発表した第2期「スポーツ基本計画」によると、障がい者(成人)の週1回以上のスポーツ実施率は19.2%で、成人の42.5%と比較しても低い水準になっている。

今回のアシックスとナブテスコの取り組みは、スポーツ庁が目指している2022年3月までに同実施率を40%に引き上げるとの方針に寄与できるものである。

障がい者のスポーツ実施率向上や高齢者の運動促進を目指し ナブテスコ株式会社と研究分野で連携

障がい者のスポーツ実施率向上や高齢者の運動促進を目指し 株式会社アシックスと研究分野で連携

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