アメリカ大手新聞社のニューヨーク・タイムズ社は、ニュースアプリ「The New York Times」の一部記事をARで配信していくことを発表した。
AR(拡張現実)とは、現実世界のなかにバーチャルな物体などを重ね合わせて表示する技術のことである。たとえば、ポケモンGOのようなものだ。
ニューヨーク・タイムズ社が実践するのは、現実世界にあたかも存在するかのように見せるARの技術を用いて、より立体的な報道を試みようということだという。
AR新聞自動販売機
「The New York Times」ですでに試験的に配信されている映像が、AR新聞自動販売機だ。
1990年代、ニューヨーク・タイムズ社は、新聞自動販売機をアメリカ各地に設置していた。その数は13000台だったというが、その数は徐々に減少し、現在は約30台しか存在していない。
同社はこの新聞自動販売機を撮影し、ARコンテンツを作成。「The New York Times」でiPhoneなどのカメラを使って、現実世界にバーチャルな3Dの新聞販売機を映し出すことが可能である。
オリンピックでもARコンテンツを配信!?
ニューヨーク・タイムズ社は、2018年2月9日から始まる平昌オリンピックでAR記事の配信を予定している。
実際にどのような配信になるのか、具体的なことはわかっていないが、ARによる報道によって、家でフィギュアスケート選手の4回転ジャンプを立体的に見ることもできるかもしれない。
おそらく今後もこういったARの活用はどんどん進むだろう。
Augmented Reality:How We’ll Bring the News Into Your Home