スカパー!のプロ野球セット、強みは12球団の試合が全て見られることや関連番組のクオリティの高さ

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インターネットの動画配信サービスが普及するなか、DAZNもプロ野球放送に参入するなど競争が起きている。

2017年、全10球団分を提供していたスポナビライブは2018年5月末でサービスを終了し、DAZNにサブライセンスの形でコンテンツを供与することになった。

これにより、DAZNは2018年、巨人を除く全11球団の主催試合を放送するのだが、スカパー!のプロ野球セットは、巨人も含む全12球団の試合を全て放送する。

DAZN(ダゾーン)がスポーツ動画配信サービスで一強か

スカパー!プロ野球セットとは

スカパー!は、スカパーJSATが運営する日本最大の多チャンネルデジタル衛星放送。

各チャンネルまたはチャンネル・パックセットの契約をすることで、アニメや映画、スポーツなどあらゆる番組を視聴できる。

スカパー!では、スポーツ専門チャンネルの「J SPORTS」「GAORA SPORTS」「スカイA」「FOX スポーツ&エンターテイメント」をはじめ、地上波放送局が手がける「フジテレビONE、TWO」「日テレジータス」「日テレ NEWS24」「TBSチャンネル」など、各チャンネルが持つプロ野球コンテンツを網羅。

これらのチャンネルが見られるのが、「プロ野球セット」だ。

DAZNの月額1750円(税抜)など、低価格の動画配信サービスと比べると、スカパー!のプロ野球セットは、月額3,685円(税抜)と少し高めだが、セ・リーグ、パ・リーグ12球団の全試合放送のほか、パ・リーグ全球団とセ・リーグ3球団の主催試合のオンデマンドライブ配信(広島、阪神、巨人の主催試合は対象外)、オープン戦や2軍戦、その他関連番組など、プロ野球コンテンツが充実している。

こういった豊富なコンテンツを提供できるのは、1997年から20年間に渡ってプロ野球放送に取り組んできたスカパー!だからこそ。

2018年のシーズン前、一部メディアでは、スカパー!のプロ野球中継が12球団の全試合ではなく、「一部試合」と報じられたことにより誤解が生じたが、2018年シーズンも例年通り、巨人主催試合を含む全12球団の放送が行われる。

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勢いに乗るDAZNに対抗できるか

DAZN(ダゾーン)は、イギリスのPerform Groupが運営するスポーツ中継に特化したインターネット動画配信サービス。

2016年8月に日本国内でもサービスを開始し、参入からわずか1年で契約件数は100万件を突破した。

中でも大きなニュースになったのはJリーグの放映権について。

スカパー!は10年間保有していたJリーグの放映権をDAZNに奪われる形になった。

DAZNの契約内容は、10年間で2100億円という巨額。スカパー!の年間契約料50億円のおよそ4倍だ。

主力コンテンツの一つを失ったスカパー!は業績面で大きなダメージを受け、全体の契約件数もかなり減少した。

しかし、微増ながらプロ野球セットの加入者数は2017年シーズンよりも増えているという。

DAZNは価格も安く、プロ野球の他、サッカーのJリーグやプレミアムリーグ、国内男子バスケのBリーグなど、多様なスポーツコンテンツを扱っているが、スカパー!のプロ野球セットにも強みがある。

まずは、DAZNが放映権を持たない巨人主催の試合を放送できること。

巨人のホーム戦を放送できる動画配信サービスには、HuluやジャイアンツLIVEストリームがあるが、スポーツに特化したサービスであるDAZNは放映権を持っていない。

交渉中とのことなので、いずれは12球団全ての試合を放送することになるかもしれないが。

スカパー!が巨人主催のゲームも放送できるのは、巨人戦の放映権を日本テレビが独占しており、その日本テレビ系列のスポーツ専門チャンネル「日テレジータス」がスカパー!にあるからだ。

2018年のシーズンも、巨人軍の名場面集や練習風景のライブ配信など、巨人ファン向けの番組も充実している。

ただし、巨人ファンにとっては大きなメリットかもしれないが、他球団のファンからすれば、DAZNで十分だという話にもなる。

そこでスカパー!が力を入れているのがプロ野球関連番組。

「中でもフジテレビONEのプロ野球ニュースは中継よりも視聴率が高い」と、小牧氏(スカパーJSAT 取締役執行役員専務 メディア事業部門長兼コンテンツ事業本部長)はいう。

カープ女子を集めたイベントを企画するなど、独自の取り組みも実施しており、視聴者獲得には、中継だけでなく関連番組の充実度やイベントの取り組みが大事なのかもしれない。

また、スカパー!はテレビ放送なので、インターネット放送のDAZNよりも中継の安定性は高い。

DAZNも当初クレームが多かった画質の問題はかなり改善されているが、スマホなどでの視聴も多いのでWi-Fi環境が整っていることが前提となる。

スカパー!でもPC、スマホ、タブレットでの視聴を追加料金なしで可能にしており、外出先でも見れるようになった。

おそらくスカパー!にとって一番ネックなのは、低価格のサービスが増えたことによって、ユーザーがスカパー!の料金を高いと感じてしまうことだろう。

各チャンネルとの話し合いも必要になるので、簡単に料金を下げることはできないかもしれない。

それに、スカパー!にもDAZNにもそれぞれ強みがあるので、長年プロ野球放送をしてきたスカパー!ならではの強みを生かせれば、DAZNにも対抗できるのでは。

スカパー!「プロ野球全試合放送」実現の裏側 | メディア業界 | 東洋経済オンライン

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