複数のプレーヤーがビデオゲームで対戦する競技「eスポーツ」が国民体育大会(国体)に初めて取り入れられる。
2019年に茨城県で開かれる「いきいき茨城ゆめ国体」で、文化プログラムとして競技会を実施する予定なのだ。
この大会では、47都道府県の予選を勝ち上がってきたチーム同士が対戦し、日本一を決める。
ビデオゲームがスポーツといえるのか疑問視する声がある一方、Jリーグが初めての国内大会を3~5月に開いたほか、五輪でも国際オリンピック委員会(IOC)が正式種目に採用するかどうか議論されている。
また、2018年8月にインドネシアで開かれるアジア競技大会でも、eスポーツが競技として採用された。
国体の主催者である日本スポーツ協会(東京・渋谷)と開催地の茨城県は、ビデオゲームを通じて多くの人にスポーツに関心を持ってもらえるとみて、「いきいき茨城ゆめ国体」でeスポーツの採用を決めた。
採用されたタイトルは、コナミデジタルエンタテインメント(東京・港)が開発したサッカーゲーム「ウイニングイレブン」。1チーム3人制で、画面上のサッカー選手を3人で分担して操作し、連携しながら攻めたり守ったりする。
国体の正式競技にのっとり、参加者の年齢によって少年(高校生)とそれより上の成年にクラス分け。参加者は合計100人を超える見通しだ。
競技会場では大型スクリーンにゲームにその模様を映し出し、通常のスポーツと同じように観客が応援できるようにするとしている。
文化プログラムとはいえ、国体でeスポーツが取り入れられるのは、もちろん初めてのこと。
日本における、eスポーツのさらなる認知・普及の助けになるかもしれない。
いきいき茨城ゆめ国体・大会 文化プログラムで「eスポーツ」開催! – いきいき茨城ゆめ国体
国体にeスポーツ「参戦」 19年の茨城、全国で予選会|オリパラ|NIKKEI STYLE