コンピューターゲームやビデオゲームで対戦し勝敗を決めるeスポーツ。世界的な競技人口は数億人ともいわれ、オリンピック競技としても検討されていることで大きな注目を集めている。
日本国内でもeスポーツ施設ができたり、専門学校にeスポーツ専攻ができたり、2019年茨城国体でのeスポーツ大会の開催が決定されたりと、少しずつ認知され、普及し始めたのではないか。
eスポーツの認知やイメージ、参加意向といった意識を捉えることで、eスポーツの実態や今後の日本での普及の可能性を明らかにすることを目的に、株式会社クロス・マーケティングが、全国15~49歳の男女を対象に「eスポーツに関する調査」を実施した。
まずeスポーツの認知度。全体では55.1%と半数を超え、男性は65.9%、女性は44.4%と、男性の方が認知度が高い結果になった。
男女合わせて約2人に1人はeスポーツのことを知っている計算になるが、今後の参加意向としては、「参加意向なし」が79.4%と、関心度は全体的に低い。
年代別でみると、10代の「参加意向あり」が比較的高く、若い世代においては高い関心があることがわかった。
今後のeスポーツの浸透・普及については、53.2%が「浸透・普及していくと思う」と回答。
年代別にみると、40代が最も低く、10代が最も高くなり、若い世代ほどeスポーツに対して肯定的な反応が得られた。
若い世代が「オリンピック競技にも検討されているから」、「メディアでも多く取り上げているし勢いがあるから」、「スマホ時代でゲームが身近になっているから」といった肯定的な意見を答えたのに対し、「ゲームはスポーツとは思わない」、「一部の人にしか浸透しないと思う」、日本にはなじまないと思う」といった意見の多くは40代に見受けられた。
どちらの意見においても、eスポーツをゲームと捉えている人が多いようだ。
約2人に1人が「eスポーツ」認知。若い世代に高い関心、スポーツではなくゲームと捉える声も