6月14日から開催されるロシアワールドカップ。
各国が調整をする中、日本代表は6月8日に行われた国際親善試合でもスイス代表に2-0で負けるなど、ワールドカップ直前にして、手応えをつかめないまま苦悩している。
SAMURAI BLUE、スイスに0-2黒星で西野体制で連敗に | JFA|公益財団法人日本サッカー協会
米データ会社による分析
スポーツなどのデータ分析を手がける米国のGracenote(グレースノート)社は、ロシア・ワールドカップについてデータに基づいたシミュレーションを実施。
各チームのグループステージ突破確率や優勝確率を算出した結果を公開している。
これは、出場チームを過去の結果に応じたポイントでランキング化し、各試合について勝利、引き分け、敗戦の確率を算出。その確率に基づいて大会全体について100万回のシミュレーションを行った結果だという。
優勝する確立が最も高かったのはブラジル代表で21%。スペインが10%、ドイツとアルゼンチンが8%、フランスが6%と続いている。
日本代表だが、グループHを2位以内で終えて決勝トーナメントへ進出する確率は「29%」という結果になった。
これは、同グループのコロンビア(77%)、ポーランド(50%)、セネガル(45%)のいずれの国にも劣る4番手という評価だ。
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人工知能(AI)による分析
数学的アプローチでサッカーを解明した書籍『Soccermatics』の著者として有名な、デイヴィッド・サンプター氏が人工知能(AI)を使って結果を分析した。
彼が開発した人工知能「サッカーボット」は、直近の対戦オッズやチームのパフォーマンスデータを収集し、主要なマトリックスデータを分析・計算。
ワールドカップロシア大会における各国チームの優勝確率も算出した。
この人工知能システム「サッカーボット」によれば、優勝する可能性が最も高いのは、前回ブラジル大会の覇者・ドイツで優勝確率は28.6%。
2位はブラジルで25%。3位には、フランス、スペイン、アルゼンチンでいずれも16.7%だった。
気になる日本だが、優勝確率はわずか0.3%(32カ国中25位)と、ほぼ絶望的な数字が算出された。
日本と同グループのコロンビア(2.5%)、ポーランド(3.3%)、セネガル(0.7%)と比べてもかなり低い確率なのがわかる。
もちろん、これらの分析はあくまで数字としての予想だ。どれだけデータの精度が高いのか気になる一方で、日本代表に頑張ってもらいたい気持ちはもちろん強い。
日本代表に対しては国内外から様々な厳しい声があるが、こういったデータの結果を覆すことができるのか。