株式会社電通は、市場の拡大が見込まれるスポーツ・エンターテインメント領域のバーチャルリアリティー(VR)ビジネス開発支援体制を強化していくという。
同社はこれまでも、スポーツ観戦の没入型ライブ中継サービス用のVRプラットフォームを開発する米国「LiveLike Inc.」(以下「ライブライク社」)への出資、グループ横断組織「Dentsu VR Plus」の発足などを通じ、VR領域のビジネス化を推進してきた。
中でも、特にスポーツ・エンターテインメントコンテンツは有望分野であることから、専門人材や外部ネットワークの拡充を図るなどチーム体制の強化に踏み切った。
スポーツ・エンタテインメントコンテンツ体験の第1弾として、リアルとVRを行き来する新しいスポーツ観戦体験のためのプロトタイプ「Fanglass」を開発した。
Fanglassは、ライブライク社の技術をベースにスポーツ観戦体験に最適化されたUI(ユーザーインターフェース)、UX(ユーザーエクスペリエンス)を持ち、ゴーグルをかけるだけで例えばサッカーであればゴール裏やVIPラウンジなどさまざまなアングルからスポーツを楽しむことが可能である。
Fanglassに搭載された「ソーシャルVR機能」では、離れたところにいる仲間がVRの中にアバターとして現れて一緒に好きなチームを応援したり、次の展開を予想したりすることが可能になるなど、その場を共有する感覚で観戦が楽しめる次世代型のスポーツ体験を実現する。
直感的に操作可能なVRによるUI「Face Flick」は、顔を向けるだけで直感的に欲しい情報を選ぶことができる。
ゴーグルは開いた状態から一瞬で磁石によって組み上がる特殊設計のゴーグルになっており、スマートフォンを入れて使用する。
電通、スポーツとエンターテインメントに特化したVRビジネス開発支援体制を強化