障害者の就労支援を中心にソーシャルビジネスを展開する株式会社ゼネラルパートナーズは、障害者アスリートを対象としたキャリア支援サービス『atGPアスリート』のサービス対象者を拡大した。
競技種目・実績・障害種別を問わずすべての障害者アスリートをサポートし、競技レベルに応じたキャリアチェンジや競技引退後のセカンドキャリア設計も、ともに考えていくとのこと。
2020年の東京パラリンピックに向けて、障害者アスリートが報道番組にて特集されたり、広告に起用されたりと、社会的な関心も高まりつつある。
しかし障害者アスリートを取り巻く環境は、まだ十分に整っていない状況だ。
競技と仕事を両立できる環境に恵まれない方、競技引退後のキャリアに不安を抱く方は少なくない。
日本のトップ選手でさえ、大事な本番を前にしても競技生活後の人生を気にしなければならない現状だという。
同社研究機関・障がい者総合研究所の行った『オリンピック・パラリンピックへの意識調査』では、回答者のうち87%の方々が「東京オリンピック・パラリンピックによる障害への理解の促進は限定的」と考えていることがわかった。
その中には「同じ障害区分でも障害に至った経緯や障害の重度は個人ごとに異なるため、すべての障害に対して理解が進むのは難しいと思います」、「パラリンピックが東京で開催されるからといって、障害は身近なことではなくテレビの中の世界、自分とは関係ない世界、と思い続ける人が多いように思われます」という声が挙げられている。
東京パラリンピックを一時的な盛り上がりで終わらせるのではなく、障害者スポーツをきっかけとした障害に関する認知拡大や、障害者と実際にコミュニケーションを取ることでの当事者理解が求められているのではないか。
このような現状を踏まえ、『atGPアスリート』はサービスを見直し、求人紹介や就職後フォロー等利用できる対象範囲を拡大したという。
また従来のサービス内容に加え、就職後のキャリアチェンジや引退後の職務まで、継続してサポートしていく。
障害者アスリート専門の転職・就職支援サービス|アットジーピーアスリート