エイベックス・エンタテインメント株式会社とヤフー株式会社との共同出資による合弁事業会社であるパスレボ株式会社は、アメリカ最大級のチケット販売会社「AXS GROUP LLC」と日本国内における独占的なパートナー契約を7月2日に締結し、最新のチケット技術を導入した取り組みを開始した。
音楽分野では、9月15日〜17日に東京・お台場で開催された世界最高峰の都市型ダンスミュージックフェスティバル「ULTRA JAPAN 2018」で、「AXS」の技術を搭載した電子チップ入のリストバンドでリアルタイムでの観客動員数や行動履歴の把握の実証実験を行った。
今後は電子チップの中に決済機能を搭載することで、会場内の飲食やグッズ購入を可能にすることも検討しているという。
スポーツ分野では、福岡ソフトバンクホークス株式会社の協力のもと、福岡ヤフオク!ドームにて開催される「2018 パーソル クライマックスシリーズ パ」の観戦チケットの販売において、「360度3Dマップビュー」の導入を開始する。
これにより、チケットの購入前にブロック毎の眺めではなく、座席毎の眺めや、ドリンクカップホルダーの有無を確認したり、フェンス際に選手が来た際に見える角度が想定可能になるなど、新しいチケットの購入体験をユーザーに提供。
本技術は、既に2016年からNBAやNHLなどアメリカのスポーツチケット販売で採用されているが、日本のスポーツ業界では“初”の導入事例である。
なお、パスレボは本技術の導入以外にも、下記のような特徴をもった「AXS」の様々なチケット技術を、今後のチケット販売において導入を目指すとのこと。
2:ダイナミック・プライシング(価格変動形式)で行う販売方法の場合でも全ての販路で瞬時に価格を設定させる
3:1次、2次流通を統合して、同じ在庫でリセール販売ができる
4:ユーザーのIDベースのデジタルチケットを、転売・偽造防止のため、任意の秒数で可変するQRコード(※)形式で販売する
5:チケット購入時にセットで注文した飲食やグッズを、デジタルチケットのQRコードを認証させると、会場内で受取りができる
「AXS」のチケット技術は、パスレボが運営する「Yahoo!チケット」で取り扱う音楽興行やスポーツ興行などで順次導入していく予定で、ユーザビリティならびに、ファンエクスペリアンスの向上や興行主の収益最大化に貢献する。
~音楽・スポーツ分野のユーザビリティ向上へ~ 米最新チケット技術 国内”初導入”