システム開発スタートアップのエンゲートは、スポーツチームのファンが好プレーや好試合に「投げ銭」をし、ファンとチームや選手をつなぐサービス「エンゲート」のベータ版を20日に公開すると発表した。
ブロックチェーン(分散型台帳)を活用して独自に発行したトークン(デジタル権利証)を購入し、選手に送る仕組みだ。
トークン「エンゲートポイント」をファンが購入。応援する選手やチームの好プレーに対し「ギフト」としてトークンを送る。
ギフトに応じてチームは、例えば選手のグッズをプレゼントしたり、いっしょに写真撮影したりといった「リワード」を提供する。
単にトークンを「投げる」だけでなく、ファンとチームや選手をつなぐことができる。
エンゲートの城戸幸一郎社長は「スポーツチームにとっては新しい収益源を、ファンには新しいサービスを提供できる」としている。
トークンの送付履歴はブロックチェーンに記録されるので、選手が引退した後も活用が可能という。
「選手が引退したときに、その選手を応援したファンが誰なのかがブロックチェーンに記録されている。例えば(選手が引退後に)第二の人生として店を開店したときに、ファンを招待するといった形でコミュニティーを作ることができる」(城戸社長)。
ベータ版公開時には、サッカーの湘南ベルマーレ、INAC神戸レオネッサ、バスケットボールの横浜ビー・コルセアーズ、プロ野球独立リーグの徳島インディゴソックス、フットサルのフウガドールすみだ、ハンドボールの琉球コラソンが参加する。
このほか時期は未定だがサッカーの横浜F・マリノスも参加予定という。
「投げ銭」でチームとファンをつなぐ エンゲート:日本経済新聞