1932年以来、27回のオリンピックでオフィシャルタイムキーパーを務めているオメガは、2018年2月9日から始まる平昌オリンピックでも計時を担当することになっている。
0.01秒の差が勝負を分けることもある競技では、記録の正確性は欠かせない。
オリンピックでの正確な計時を実現可能にしているのがオメガの技術だ。
たとえば、ものすごいスピードでコースを駆け抜けるアルペンスキーでは、選手のパフォーマンスを逃さないために、スノーゲートと呼ばれるスターティングゲート、赤外線フォトセル、1秒間に1万枚の画像を撮影するミリアカメラなど、あらゆるハイテク機器が使用されている。
あらゆる情報をリアルタイムで分析
オメガの技術は正確な記録をするだけでなく、スピードや距離などの記録データをリアルタイムで配信したり、選手に取り付けられた特殊な機器からの情報をもとに分析された結果を観客に即座に届けることができる。
たとえば、アイスホッケーにおいて、オメガの計時・採点システムは、すべての試合における情報と時間をリアルタイムで管理し、スコアボード表示やその他の役割を担っている。
アイスリンク上の審判員は、オメガのホイッスル探知システムを装着しているし、選手の背中に取り付けられたモーションセンサーによって、試合中のデータを収集することができるのだ。
また、オリンピックの新種目であるビッグエアーでは、選手が大きなジャンプを披露するが、すべての審判員が持つキーパッドは、オメガの計時・採点ルームと繋がっており、採点結果を選手や観客に即座に届けることができる。
さらに選手のブーツにモーションセンサーを取り付けることによって、競技に関する情報や分析した情報をすぐに観客に見せることが可能だ。
こういった技術によって見ている人たちがリアルタイムで様々な情報を得られるので、スポーツ観戦がさらに楽しいものになるだろう。
1936年、オメガはわずか27個のストップウォッチで計時を担当したが、今回は約300人のタイムキーパーと350人のボランティアによって、30の観客向けスコアボード、90の競技用スコアボードを含む230トンもの計時装置が平昌で使用されることになっている。