株式会社マクロミルは、ゲームについての利用状況や、「eスポーツ」の浸透具合、興味などについて調査した。
調査の対象は全国15〜49歳の男女合計1,000人だ。
ゲーム全体のプレイ率は75%で、プレイされているゲームの種類は「スマホゲーム」が63%でダントツ、「家庭用ゲーム」が36%、「パソコンでのオンラインゲーム」と「ゲームセンターでのアーケードゲーム」は10%前後という結果となった。
上位2位にあがった「スマホゲーム」と「家庭用ゲーム」について、ユーザーの年代やプレイ頻度を確認したとこと、スマホゲームは10代男性のプレイ率が86%と特に高く年代が上がるにつれて減少する。
一方女性は10~30代を中心に高く30、40代では男性より高い割合でプレイされていることがわかったという。
スマホという利用機器の特性もあってか、「ほぼ毎日」プレイしているという人が最多の64%で、週に1日以上では89%と、スマホゲームユーザーは非常に高い頻度でプレイしている。
また家庭用ゲームは10~30代の男性が中心で、ユーザーによってプレイ頻度がばらばらであることが特徴的。
アメリカでは国が「eスポーツ」を「スポーツ」として認め、「プロゲーマー」は「スポーツ選手」であることも認められているそうだが、日本ではどのくらい浸透しているのか。
eスポーツに関する説明書きを提示した上で認知状況を確認したところ、「どのようなものか知っている」は全体の26%、「名前を見聞きした程度」は37%で、合計した認知率は64%だったという。
女性よりも男性の認知率が高く、特に10~20代男性では80%を超えている。
またeスポーツの内容まで知っている層は、どの年代でも女性は男性の半分かそれ以下で、多くの女性にとってはまだ馴染みのないもののようだ。
なお、eスポーツの観戦経験率は、全体の10%という状況だった。
eスポーツを正規のスポーツとしてみなすかどうかについて、国際オリンピック委員会が議論中だというニュースが話題になっている。
そもそも生活者は、eスポーツの観戦自体にどの程度興味を持っているのか。
eスポーツの観戦ができるなら観戦したいか?と尋ねたところ、観戦希望者は38%だったといい、理由は「上手い人のプレイを見たいから」「プロのプレイを見たいから」「興奮する・盛り上がるから」が上位。
なお、近年YouTubeなどの動画共有サイトで流行っているゲームのプレイ動画の視聴率は45%で、理由は「暇つぶし」「上手い人のプレイを見たい」「攻略法やテクニックを学びたい」が上位となっている。
このように両者を比較すると結果に違いが見られ、動画共有サイトでのゲームプレイ動画では“暇つぶし”や“プレイテクの参考”、一方のeスポーツでは“プレイ自体を見たい”というスポーツ観戦に近い楽しみ方がされているようだ。
ゲームとスポーツが融合した新しいカテゴリーのeスポーツは、男性を中心に認知が拡大しているようだが、女性は「見聞きしたこともない」という人も半数いる状況。
また、ゲーム全体のユーザーは非常に多く、別の設問で尋ねた「eスポーツは今後日本で浸透すると思うか?」という問いに対しては54%の人が「浸透すると思う」と回答しており、日本でのeスポーツ浸透は今後の認知の広がりによって深まっていくのかもしれない。
ゲームのプレイ率は75%。種類は「スマホゲーム」がダントツ
eスポーツの認知率は64%。男性の認知が進んでおり、10~20代男性では80%超
eスポーツの観戦希望率は38%。理由は「プレイ自体が見たい」が多数。楽しみ方はスポーツ観戦に近い?
eスポーツは日本で浸透するのか?15~49歳1,000人調査(マクロミル調べ)