アメリカのサッカーメジャーリーグ(MLS)が、デジタル世代の若いファンのおかげで成長

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MLSのMVPジョセフ・マルティネス(アトランタユナイテッド所属)が、2018年プレーオフでNYCとの試合で、ゴールを決める。

アトランタ・ユナイテッドFCは、リーグ参入からわずか2シーズン目で、リーグの観客数記録を打ち立て、他のどのチームよりも多くのTwitterフォロワーを誇っている。

さらに、この土曜日に行われる予定ポートランド・ティンバーズとのMLSカップ決勝にまで駒をすすめており、ニューヨークタイムス誌からアンディフィーテッドといった全国誌で認められるほどの活躍をみせている。

アトランタ・ユナイテッドFCが100万人に近いTwitterのフォロワーを誇ることは、MLSリーグ全体の人気が高まっていることの象徴である。

MLSのデジタルチャンネル上での観客は、過去5年間で1000%増加している。

2018年には、そのビデオの観客が613百万人に達し、前シーズンよりも75%増加した。

イノベーションと実験に関して、MLSのメディア上席副社長であるセス・ベーコンは、MLSリーグは“ビジネスのために開かれている”と言う。

現在、MLSリーグの試合については、3つのフランチャイズがYouTubeテレビストリーミングプラットフォームでの放送権を取り扱っている。

一方で、シカゴ・ファイアーの試合と、国外から視聴するMLSライブの放送権は、ESPN+に移行した。(カナダでのMLSライブは、DAZNより配信されている)。Twitterは国内のファンに向けて毎週、試合をストリーミング配信している。

MLSデジタル上級副社長兼GMのクリス・シュロッセルはこう言う。

「完ぺきではないが、こう例えてみよう。ラジオは野球人気をつくりあげ、テレビはNBAとNFLの人気をつくったのに対し、我々のサッカーはデジタルによって人気になってきた。10年、15年、いや20年前には、サッカーについての情報を得たくても、主要なメディアでは取り扱われていなかった。そのため、基本的にはインターネットからしか情報を得られず、結果的に我々はネット掲示板やReddit、ソーシャルメディア上といったデジタルの世界で自然に育ってきた。そして、そのデジタルの世界こそがサッカーファンの集まる場所である。」

MLSは12月17日に1993年の発足から4半世紀を数え、25周年を迎える。

リーグ自体はまだ歴史が浅く、ファンもまだ少ない。スポーツビジネスジャーナルに掲載された、マグナグローバルによる2017年の研究では、様々なスポーツのメジャーリーグのテレビ視聴者の平均年齢が10年前と比較してどのように変化したかを明らかにしている。

MLB, NFL, NHL, NBA, MLS, ATP(男子テニス), WTA(女子テニス),NASCARそしてPGAツアーを含む9つのスポーツの中で、MLSファンの平均年齢が最も若く40歳であった。

NASCARやNHLといったスポーツは、多くの新しい若い視聴者にとっては魅力的でないようで、視聴者の平均年齢は、それぞれ9歳と7歳ずつ上がっている。

その一方でMLSは、1歳だけしか平均年齢があがっていなかった。

このデータは、MLSがどのメディアにおいてコンテンツを制作し、そしてどのようにそれを配信するかを決めるのに役立つ。

MLSリーグはMLSアプリをリニューアルするため内部開発チームを組織した。

MLSリーグのファン人口は、携帯の使用やビデオへの興味に大きく左右されるため、アプリはその考えのもとで構築された。

5月にアプリがリニューアルされて以来、ビデオの視聴者は35%増加した。

WSCスポーツの技術のおかげで、自動的にシーンがカットされ、リーグとクラブは20,000以上のビデオを作製した。

シュロッセルは、視聴者の数は”とびぬけている“と言う。

さらにアプリは進化し続けている。最近、MLSは、熱狂的なファンのため、リーグのアプリを通じて製品を購入できる機能を追加した。

「ブラックフライデーとサイバーマンデーの前にリリースできて良かった。」シュロッセルは冗談めかして言った。

シュロッセルは続けてこう言った。

「重要なことは、アプリに毎月新しい機能を追加することができることだ。このことは、開発をアウトソーシングしていたときにはできなかったことである。」

未来には、さらなる新しいチャンスが待っている。

MLSは、サッカーリーグに特化した技術革新をすすめるR/GAベンチャーズとのパートナーシップを結んでいる最中だ。

現在リーグのオフィシャルデータサプライヤーはオプタであるが、今年度で契約は終了するため、MLSは契約を更新するか新しいパートナーを探すかどちからを検討しなければならない。

今年、合法的なスポーツくじの拡大によって、アメリカのスポーツ界は変化しており、すでにオフィシャルデータはNBAやNHL,MLBにとっての収入源になっている。

ベーコンは、MLSリーグのイノベーションに対する取り組みを、「積極的」であり、そして「あらゆることを試してみて、良いことを探す」ようなものであると述べている。

今、必要とされていることは、新しいパートナーと共に、MLSのファンを増やすことである。

前シーズン、Facebookを通じて試合が毎週配信されたが、その際にMLSはズームカメラやピクチャーインピクチャーといった55個もの新しい機能を試した。

そして、視聴者データやコメントなどのリアルタイムで受け取れるフィードバックのおかげで、MLSは即座に対応することができた。

経営陣は、ソーシャルメディア会社として優れたパートナーであるTwitter社との現在の複数年契約に対して強気である。同時にMLSは、FloSportsと交渉をしている。FloSportsは、最近、ドイツのサッカーレジェンドであるバスティアン・シュバインシュタイガーの引退を称えて行われた、シカゴ・ファイアー対ブンデスリーガのバイエルンミュンヘンの試合を配信したプラットフォームである

ベーコンはこう言った。

「MLSリーグが成長していくストーリーの一部になりたいと、誰もが思っている。我々が今取り組んでいることは、発射台で発射を待つロケットのようにいつでもスタートできる段階にあり、我々が行うすべてのことは、MLSリーグをいかに大きく、より良くしていき、コンテンツをできる限り多くの人々に届けるかということである」

MLSは、試合の配信を管理するため、マンハッタンに新しい配信施設を建設した。

MLSの商標を維持しながら、技術インフラがいかに配信を効率的に行い、品質を高めるかを継続的に探っていると、ベーコンは明らかにした。

MLSリーグは拡大し続けており、少なくとも4年連続で新しいチームが参入することになる。

2017年にアトランタ・ユナイテッド。2018年にLAFC、2019年にシンシナティ、そして2020年にマイアミとナッシュビルが参入する。(これらのチームが参入すれば、MLSリーグは全26チームになる)ベーコンとシュロッセルは、どちらもMLS理事のドン・ガーバーと、MLSビジネスベンチャーのゲリー・スティーベンソンを革新と新企画を進めるためのキーパーソンであると認めている。

ベーコンによると、こうだ。

「こう言った人が二人いる。『MLSリーグは24歳にもなっている。飛躍するときは圧倒的に飛躍しなければならない。徐々に変化していくのではいけないのだ。』と」

MLS Has Grown Up With Its Young Fans in the Digital Age

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