eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)とは
eスポーツ(eSports)とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、コンピュータゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際に使われる名称である。
スポーツといえば、体を動かす運動のことと捉えられがちだが、本来のスポーツという言葉の意味は「楽しむ・競技」であり、欧米においては、チェスやビリヤードもスポーツとして認知されている。
eスポーツも、日本国内においては、認知度はまだそれほど高くないが、世界的に見ればプレイヤーやファンは多く、多くの企業が参入するなど、ここ数年で最も注目されている競技のひとつである。
調査会社の「NEWZOO社」によれば、eスポーツ業界の売上は、2018年でおよそ9億500万ドル、日本円にして約970億円を上回る見込みだといい、eスポーツのオーディエンス(視聴・観衆者)は、2020年に5億人を超えると予測している。
巨額の賞金をかけた大会が世界各地で開催されており、2022年に中国の杭州で開催されるアジア競技大会にはeスポーツが正式競技として採用されることが決まった。
2018年がeスポーツ元年
2018年は”eスポーツ元年”とも呼ばれはじめている。
2月には、日本におけるeスポーツ3団体(一般社団法人日本eスポーツ協会・一般社団法人e-sports促進機構・一般社団法人日本eスポーツ連盟)が合併し、新たに一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)が設立された。
eスポーツ連合は、競技としてのeスポーツを日本に確立させるため、そして法的な問題を解決して大きな賞金の大会を開けるように、プロ選手としての活動を認める基準を設けてライセンスを発行する。
2月10日、11日には千葉市の幕張メッセで、プロ選手の資格をかけた大会が日本で初めて開かれ、この大会で15名がプロの認定を受けた。
また、eスポーツがオリンピックの正式種目に採用されることを視野に入れ、選手団の派遣や国産ゲームタイトルの供給などが実現できるような施策を行っていくとしている。