山之内勇登(やまのうち ゆうと)ウィリアムズ選手は、NCAA(全米大学体育協会)でプレーしているバスケットボール選手です。
2025年4月に、ネバダ大学からオーラル・ロバーツ大学へ転校をしています。
2021年に、FIBA U19バスケットボール・ワールドカップのメンバーに選出され、2024年にはA代表デビュー!
身長は211cm・男子日本代表の将来を担うビックマンとして注目されています。
今回はそんな山之内勇登選手についてお伝えします。
中学・高校・大学についてや、バスケ歴、バスケを始めたきっかけについても調べてみました。
■山之内勇登の中学時代/ハワイ
■山之内勇登の高校時代/ロサンゼルス
■山之内勇登の大学はどこ?
■山之内勇登のバスケ歴は?
■山之内勇登の学歴まとめ
山之内勇登の中学時代/ハワイ
まずは、山之内勇登選手が通っていた中学校についてご紹介します。
山之内勇登選手は、ハワイのオアフ島にある、カポレイ・ミドルスクール(Kapolei Middle School)に通っていました。
【カポレイ・ミドルスクール】 | |
所在地 | 91-5335 Kapolei Pkwy, Kapolei, HI 96707 アメリカ合衆国 |
公式ホームページ | https://www.kapoleimid.k12.hi.us/ https://hawaiipublicschools.org/ja/schools/kapolei-middle/ 日本語↑ |
↓
山之内勇登選手は小学校5年生の時に、福島県からハワイに移住し、ミドルスクールに通っていました。
ですから、2015年頃から2017年頃まで通っていたと思われます。
中学から家族でハワイに移住
山之内勇登選手は、福島県会津若松市にて、アメリカ人の父と、日本人の母の間に生まれました。
そして、
その後、8年生(中学2年)のころに、本格的にバスケットボールに取り組み始めました。
※きっかけは後ほどお伝えします!
父がアメリカ人とはいえ、日本で生まれ育った山之内勇登選手にとって、ハワイの学校は日本と違い、最初は戸惑う事もあったかもしれません。
しかしながら、山之内勇登選手が通っていたミドルスクールは、ハワイの中でも外国人が多く集まる地域にあるという情報もあります。
様々な国籍の生徒たちとの触れ合いは、よい経験になったことでしょう。
ちなみに、具体的に「どこで」バスケットボールに取り組んでいたのかは詳しいことはわかりませんでした。
調べてみると、ハワイのミドルスクールは、クラブ活動が豊富だという情報もありました。
学校内のクラブ活動や地域のトーナメントを通じて、山之内勇登選手はバスケットボールの基礎を学んだとも考えられます。
山之内勇登の高校時代/ロサンゼルス
山之内勇登選手が通っていた高校についてご紹介します。
山之内勇登選手は、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスにある、リベットアカデミー高校(Ribet Academy)に通っていました。
【リベットアカデミー高校】 | |
所在地 | Ribet Academy, 2911 N San Fernando Rd, Los Angeles, CA 9006 |
公式ホームページ | https://www.ribetacademy.com/ |
ハワイからロサンゼルスへ移住
山之内勇登選手一家は、ハワイからロサンゼルスへと移住しました。
さらに、その腕を磨いたいという思いで、より良い環境を求め移住されました。
15歳の時にロサンゼルスに来たのですが、真剣にバスケットをするようになったのは13~14歳の時です。
そのような事情で、高校2年目のシーズン前にリベットアカデミー高校に転入しました。
※アメリカの高校は、日本でいうと中学3年から高校3年まで
ミドルスクールは、基本、11歳~13歳くらいまでなので、おそらく、途中までハワイの高校に通い、高校2年目シーズン前に転入したとも考えられます。
この高校は、学業とスポーツの両方に力を入れていることで知られており、バスケットボールにおいては強豪校として有名な高校です。
大学からの入学許可率が100%の私立校です。
スポーツにも強い学校で、バスケットボールのプロ選手も輩出しています。
引用元:ロサンゼルス留学センター学校紹介
こちらの高校では、英語以外の言語教育にも力を入れているのが特徴だそうです。
スポーツや他言語も学び、学業と両立させたい人にはピッタリの高校のようです。
リベットアカデミー高校での山之内勇登
山之内勇登選手が、ロサンゼルスに移住し、リベットアカデミー高校でバスケットボールをしよう決めたのは、
父と相談の上で決断をしたようです。
スポーツだけでなく、学業とも両立をして高校生活を頑張ってきたのでしょう。
「ロサンゼルスの高校バスケは、強い高校がたくさんあって、競争がとても激しい」
ということで、有名なバスケットボール選手の息子がいるような強豪校との試合もあったりと、チームもともに成長してきました。
チームのスターティングメンバーとしてシーズンを始めるなど、才能を発揮しますが、思うようにいかないこともありました。
それでもあきらめず、毎日父と早朝5時からワークアウトに励み、力をつけました。
その甲斐あって、リベットアカデミーでプレーを始めた当初より、体重が10kgも増え、ずっと楽に得点できるようになったそうです。
16歳で日本代表キャンプに参加/きっかけは祖母
リベットアカデミー高校にて、バスケットボールにさらに本格的に取り組んでいた山之内勇登選手。
16歳で、バスケットボール日本代表の「第一次育成キャンプ」に招集されました。
⭐ピックアップ⭐
16歳で202センチ、NBA入りを目指す新たな逸材・山之内勇登https://t.co/CYw3M3iOgv
男子日本代表の第1次育成キャンプメンバーに名を連ねた山之内は、202センチ87キロのパワーフォワード。14日の公開練習後に話をうかがいました。#AkatsukiFive pic.twitter.com/khmEZBqCKO— バスケットボールキング (@bbking_jp) June 14, 2019
そのきっかけはなんと、
「去年、祖母が日本代表チームの関係者に『孫にこういう選手がいるよ』と、連絡をしてくれたんです。
そこから、父が自分のプレーのビデオをチームに送りました。
その後、3月のU21キャンプに招待されて、練習自体には参加しませんでしたが、スキルワークなどをさせてもらった経緯があります」と山之内は語る。
祖母が売り込み、父がビデオを送り、それがきっかけとなったなんて!!
家族の愛情を感じる素敵なエピソードですよね!!
その後は、7回もアメリカと日本を行き来し、U16代表合宿などにも参加。
「今から振り返ると、もっといいプレーができたのに、と思います。
U16のキャンプではけっこういいプレーができたと思うけれど、育成合宿は大人のキャンプのようなもので、その中で僕の身体は弱いのを感じました。
ほかの選手は僕より10倍くらい力強くて、対等にプレーすることができませんでした。」
さまざまな困難を乗り越え、
山之内勇登選手はなんとしても勝ちたい!
という意気込みで挑んでいましたが、最終的に最下位に終わってしまいました。
しかしながら、この経験は山之内勇登選手にとって大きなものになり、今後につながるものになったことでしょう。
山之内勇登の大学はどこ?
ここでは、山之内勇登選手の大学についてお伝えします。
実は山之内勇登選手、大学を数回転校しています。
というわけで、時系列で追いかけていきましょう!
山之内勇登・大学を何度も転校
山之内勇登選手は、高校卒業後、2021年9月に一時帰国。
日本のバスケットリーグであるBリーグのアースフレンズ東京Zに特別指定選手として加入されました。
その後、アメリカの大学へと進み、NCAA(全米大学体育協会)でプレーをしています。
実は山之内勇登選手、大学で転校を数回繰り返しているのです。
2022-23シーズン | ラマー大学 | 28試合に出場 平均6.9得点・7.1リバウンド |
2023-24シーズン | ポートランド大学 | 12試合に出場 平均8.6得点・5.2リバウンド |
2024-25シーズン | ネバダ大学 | 試合出場なし |
2025シーズン | オーラル・ロバーツ大学 | 2025年4月にオーラル・ロバーツ大学へのコミットを発表 |
ネバダ大学では試合出場の機会がなく、2025年4月にオーラル・ロバーツ大学へ転校することを発表した山之内勇登選手。
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Welcome to the Golden Eagle family, Yuto! #ORUMBB | #GoldenStandard pic.twitter.com/pJ7S3RKxD2
— ORU Basketball (@ORUMBB) June 2, 2025
なぜ何度も転校するのか・・・・何かトラブルでもあったの???
そう考えてしまう方も、もしかしたらいるかもしれません。
しかし、3度目の転校の際に語っている通り、常に上を目指しているからこその転校のようです。
「3度目の転校について、僕に何か問題があると言いたい人もいると思います。
でもこの決断に向き合うのは周りの人じゃない。僕自身です」
1つの学校に落ち着きたい気持ちは、山ノ内だって同じだ。
だが、自らがなりたい選手を目指す以上、人からどう見られるかではなく、自分がどう行動するか。自分の気持ちにいかに正直になるか――。
また、ネバダ大学に所属中、山之内勇登選手はトランスファーポータルに登録しています。
トランスファーポータルとはNCAA(全米大学体育協会)で選手が別の大学へ転校するためのシステムで、これにより他大学のオファーを受けることが可能となる。
その時々で最適と思われる環境を求めながら、さらにステップアップし、これまで以上の活躍を期待したいですね!!
3回目の転校は1度白紙に
数回大学を転校している山之内勇登選手ですが、
2024-25シーズンは、ワイオミング大学への転校が決まっており、最後の大学生活はワイオミングで終えるとまで宣言をしていました。
しかしながら、自ら白紙に戻し、再び転校先を探すことに・・・。
その理由は、
「信頼できるコーチ」と、ついていくことを心に決めたワイオミング大のジェフ・リンダヘッドコーチが、名門テキサス工科大学のアシスタントコーチに就任することになったからだ。
自分の転校決定直後のまさかの展開に誰よりも戸惑ったのは山ノ内本人だろう。
常に向上心をもって自らに向き合っている山之内勇登選手。
振り出しに戻った学校探しでしたが、その後は無事、ネバダ大学に転校が決まっています。
山之内勇登のバスケ歴は?
大学では数回転校をするなど、様々な場所でプレーをしている山之内勇登選手。
ここで改めてバスケ歴をまとめてみました!!
2003年5月27日 | 福島県会津若松市に生まれる |
5歳の頃 | バスケットボールを始める |
小学5年生まで | 日本で過ごす ※具体的にどこでバスケットボールをしていたのかは不明 |
小学5年生から | ハワイに移住 カポレイ・ミドルスクールへ |
8年生 ※中学2年 |
本格的にバスケットボールを始める |
高校2年シーズン前 | リベットアカデミー高校へ |
2021年7月 | FIBA U19日本代表 |
2021年9月 | Bリーグ アースフレンズ東京Z 特別指定選手として加入 |
2022-23シーズン | ラマー大学 |
2023-24シーズン | ポートランド大学 |
2024-25シーズン | ネバダ大学 |
2024年6月 | A代表デビュー |
2025シーズン | オーラル・ロバーツ大学 |
2025年6月 | FIBAアジアカップ2025 日本代表候補選出 |
こう見ると、山之内勇登選手は、様々な場所でバスケットボールに打ち込んできたことがよくわかります。
その中でも常に上を目指した結果、日本代表にも選出されるなど、まだまだこれからが楽しみな選手ですね!
本格的にバスケを始めたきっかけとは!?
山之内勇登選手は、5歳からバスケットボールを始めていましたが、本格的にバスケットボールに取り組んだのは、14歳の頃でした。
その理由は、
バスケットを始めたのは5歳の時だが、「本当に真剣に取り組み始めた」のは中学2年の時。
「その時に188センチから一気に2メートルまで身長が伸びたので、『バスケットで何かできるかもしれない』って本気で思い始めた」のがきっかけだ。
それまでは遊びのような感覚でバスケットボールをやっていましたが、急激に身長が伸びたことをきっかけに本格的にバスケットボールに取り組むことに!!
1年で12cmほど伸びたそうで、育ち盛りとはいえ、ここまで伸びるとは、すごいですよね。
それには理由がありました。
ご両親の身長が、父188cm・母168cmで、確かに高いので、遺伝的な要素もあったかもしれません。
しかし、他にも理由があったのです!!
「背が伸び始めた頃に足を骨折して、寝るくらいしかやることがなかったんです。
それで背が伸びたのだと思っています。」
まさに「寝る子は育つ!!」
骨折は不幸な出来事だったかもしれませんが、そのおかげで背が伸びたなんて!!
最終的には、骨折して良かったということですね。
Bリーグ/アースフレンズ東京Z・特別指定選手に
山之内勇登選手は、2021年、一時帰国をして、
特別指定選手とは、22歳以下の有望な選手が、大学や高校に在籍したまま、トップリーグでプレーできる制度です。
山之内勇登選手の場合は、アースフレンズ東京Zでプレーし、経験を積みながら、レベルの高い、NCAAディビジョン1の入学を目指していました。
しかし、うまくいかないことも・・・。
途中からリーグ戦の出番がなく、試合に出られないのになぜ練習しているのかと、苦悩したこともありました。
その時の苦悩を話している動画がコチラです↓
※1分くらいから
その中でも他の選手とコミュニケーションを取り、チームにも適応してきた山之内勇登選手。
ここでの経験は、そのあとの大学でのプレーに大きく役立ったのではないでしょうか。
A代表デビュー!
山之内勇登選手は、Bリーグでプレーし、2021年には日本代表U19にも選出されていましたが、
2024年6月におこなわれた国際強化試合のオーストラリア戦。
得点はありませんでしたが、5分54秒の出場で4リバウンドを獲得し、存在感をみせました。
緊張もしていたようで、ファウルを4つ犯すなどの反省点もありましたが、トム・ホーバスHCは、山之内勇登選手を大きく評価していました。
今日は多分、初めてA代表に入ったから、ちょっと分からないけど緊張したかなと思っています。
今日は普通の勇登じゃない感じです。
本当にいい選手だと思います。
いい選手になると思います。
そして!!
トム・ホーバスHCより高い評価を受けていただけあって、山之内勇登選手は、FIBAアジアカップ2025日本代表候補にも選ばれています。
#AkatsukiJapan 男子日本代表
8月5日(火)より、サウジアラビア・ジッダで開催される「FIBAアジアカップ2025」に向けて男子日本代表候補選手42名を発表🏀
今後の強化合宿及び国際試合のメンバーについては順次発表させていただきます。【今後のスケジュール】… pic.twitter.com/MQxzYAi6PT
— バスケットボール日本代表 (@JAPAN_JBA) June 11, 2025
しかし、山之内勇登選手は、第一次強化合宿参加後、第二次強化合宿や、直前合宿のメンバーには名前がありませんでした。
それでも、今後を期待されている選手であることは間違いありません!!
山之内勇登の学歴まとめ
今回の記事では、NCAA(全米大学体育協会)でプレーしているバスケットボール選手の、山之内勇登選手についてお伝えしました。
山之内勇登選手は、小学校5年まで福島県で過ごし、その後ハワイに移住。
ハワイオアフ島にある、カポレイ・ミドルスクールへ通っていました。
8年生(中学2年)のときに、身長が急激に伸びたことをきっかけに、バスケットボールに本格的に取り組み始めました。
その後、ロサンゼルスに移住し、バスケットボールの強豪校である、リベットアカデミー高校に転入し、バスケットボールに打ち込みました。
16歳で、日本代表の第一次育成キャンプに参加。
その後2021年には、U19日本代表にも選出されました。
大学入学前には、日本に一時帰国してBリーグ/アースフレンズ東京Zに、特別指定選手として加入。
その後は、ラマー大学へ入学し、ポートランド大学→ネバダ大学→オーラル・ロバーツ大学と、転校を繰り返しています。
2024年にはA代表デビューし、FIBAアジアカップ2025日本代表候補に選出もされました。
山之内勇登選手の、今後の活躍が本当に楽しみです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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