毎年、1月~2月の時期に、フィギュアスケートの「四大陸選手権(正式名称:四大陸フィギュアスケート選手権)」が開催されます。
この「四大陸選手権」の「四大陸」ってどこを指すかご存じですか?
正解は、
①アフリカ
②アジア
③アメリカ
④オセアニア
です。
ここに含まれていないのは、ヨーロッパ諸国。
では、なぜヨーロッパ諸国は参加しないのでしょうか?
その答えのひとつは、「ヨーロッパ選手権」の存在が関係しています。
今回の記事では、四大陸選手権の基礎知識と、ヨーロッパ選手権の基礎知識をご紹介!
さらには、四大陸選手権で活躍した歴代日本人スケーターをご紹介します!
■四大陸選手権なぜヨーロッパ諸国は参加しない?
■四大陸選手権の基礎知識
■ヨーロッパ選手権の基礎知識
■四大陸選手権で活躍した歴代日本人スケーター
四大陸選手権なぜヨーロッパ諸国は参加しない?
年始に開催され、フィギュアスケートの大会でも一番耳にすることが多い四大陸選手権。
この四大陸選手権に、ヨーロッパ諸国が参加しないのには3つの理由があります。
理由①ヨーロッパ選手権があるから
ヨーロッパには、「ヨーロッパ選手権」という独自のフィギュアスケート選手権があります。
そのため、ヨーロッパのフィギュアスケート選手は、四大陸選手権ではなくヨーロッパ選手権に出場します。
ヨーロッパ選手権は四大陸選手権よりも歴史が長く、第一回大会が行われたのは1891年!
すでに130年以上の歴史がある大会なのです。
ですから、ヨーロッパ諸国のフィギュアスケート選手は、ヨーロッパ選手権への出場を目標に頑張っている人が多いんです。
理由②四大陸選手権の目的
四大陸選手権の大会は、ヨーロッパ以外の地域のフィギュアスケートの発展を促進することを目的としています。
つまり、フィギュアスケートの後進国である他の国々のレベルを上げるための大会という側面があるということです。
そのため、そもそもがヨーロッパ諸国の参加を目的としていない大会という事で、ヨーロッパ諸国の選手が出場しないようです。
これは、言い換えれば、フィギュアスケートという競技が、ヨーロッパ諸国で発展してきた歴史があるということですね。
理由③地理的な要因
もし、四大陸選手権にヨーロッパ諸国の選手が参加するとします。
その場合、四大陸選手権の開催地は、ヨーロッパから地理的に離れていることが多いので、選手にとっては負担が大きいものになると予想されます。
そのような理由も、この大会に参加しないことと関係があると言えるかもしれません。
過去の四大陸フィギュアスケート選手権の開催地はこちら↓↓
2020年 | 韓国(ソウル) |
2021年 | *コロナウイルスまん延のため中止 |
2022年 | エストニア(タリン) |
2023年 | アメリカ(コロラドスプリングス) |
2024年 | 中国(上海) |
2025年 | 韓国(ソウル) |
いずれも、ヨーロッパ諸国からは、遠い地域で開催されています。
ヨーロッパの選手たちは、自国からの移動に時間がかかることや、時差の問題があり、もし四大陸フィギュアスケート選手権に参加するとしても、負担が大きいでしょう。
四大陸選手権の基礎知識
四大陸選手権は、ヨーロッパを除く、アジア・アフリカ・アメリカ・オセアニアの4つの大陸の選手を対象としたフィギュアスケートの国際大会です。
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四大陸選手権は、国際スケート連盟(ISU)によって運営され、毎年開催されています。
四大陸選手権は、フィギュアスケートファンにとって、世界トップレベルの選手たちの演技を観戦できる貴重な機会。
また四大陸フィギュアスケート選手権の参加枠は、各種目に対し各国最大3人および3組までと決まっています。
他の国際試合と比べると、自国の選手の活躍を様々な種目で見ることが出来るのも魅力の大会です。
四大陸選手権の主な特徴を表にまとめました。
出場資格 | ヨーロッパ以外の4大陸のISU加盟国(地域)に所属する選手 |
競技種目 | 男子シングル 女子シングル ペア アイスダンス |
開催時期 | 毎年1~2月 |
歴史 | 1999年~現在 |
運営 | 国際スケート連盟(ISU) |
ちなみに、2025年大会に出場する国と地域は、以下の通りです。
ヨーロッパ選手権の基礎知識
次に、「ヨーロッパ選手権」について、基礎知識をご紹介しましょう!
💃⛸️ Ice Dance brought the drama to the arena at #EuroFigure 2025! ✨
From mesmerizing twizzles to breathtaking lifts, the Ice Dance event in Tallinn had it all – passion, precision, and unforgettable moments on the ice. The crowd was on the edge of their seats as the best… pic.twitter.com/4omPyqAf9a
— ISU Figure Skating (@ISU_Figure) February 6, 2025
ヨーロッパ選手権は、ヨーロッパ地域に所属する国と地域の選手を対象としたフィギュアスケートの大会です。
先ほどご紹介したように、ヨーロッパ選手権の歴史はすでに130年以上!
なんと、「世界フィギュアスケート選手権」や「冬季オリンピック」よりも歴史が長いんです!
ですから、フィギュアスケート界では「歴史に名を刻むには欠かすことのできないタイトル」とも呼ばれています。
特にロシアやフランスと言ったフィギュアスケート強豪国では、重要視してきたヨーロッパ選手権。
もし、国内の選考大会でオリンピックや世界選手権代表の内定を得ていても、ヨーロッパ選手権で思うような演技ができなかった場合は内定を取り消すこともあるそうです!
ヨーロッパ諸国のフィギュアスケート選手にとって、重要な大会であることが伝わりますね。
ヨーロッパ選手権の主な特徴を表にまとめました。
出場資格 | ヨーロッパのISU加盟国に所属する選手 |
競技種目 | 男子シングル 女子シングル ペア アイスダンス |
開催時期 | 毎年1月下旬 |
歴史 | 1891年~現在 |
運営 | 国際スケート連盟(ISU) |
ちなみに、2024年に開催されたヨーロッパ選手権に出場した選手の国と地域は以下の通りです。
「ヨーロッパだけ」と言っても、思っていた以上に国の数が多いと感じます!
四大陸選手権で活躍した日本人スケーター
四大陸選手権が初めて開催されたのは、1999年2月のことでした。
カナダで行われた第一回大会から現在まで、四大陸選手権で活躍された日本人スケーターについて、簡単にご紹介します!
活躍した日本人選手/男子シングル
まずは、男子シングルの選手をご紹介します!
フィギュア本田武史さん 日本勢最多5人のGPファイナル女子を展望https://t.co/5fAIvQiv6b
5日、フランスで開幕する #フィギュアスケート のGPファイナル。1998年長野五輪男子代表の #本田武史 さんにシリーズを通じて感じた各選手の状態やファイナルの展望を聞きました。前半は女子についてです。
— 毎日新聞 (@mainichi) December 3, 2024
12/3発売 #サンデー毎日 には #高橋大輔 さんが今年2度目の登場❕
待望の再演が決まった #滑走屋 、年末に映画館上映が行われる #氷艶 など、スケーターとしての活動や心の内に #田中亜紀子… pic.twitter.com/JzmN7j2aq6
— サンデー毎日編集部 (@tsunday3) November 30, 2024
二回目の現役終わりました!!本当にこの2年間たくさんの幸せをありがとうございました!!また試合に出る事が出来て、応援して頂けて本当に幸せ者でした!!ラストダンスは悲惨でしたが😭、でも何もかもひっくるめてそれが人生!これからも感謝の気持ちを忘れずにスケートに邁進していきます!! pic.twitter.com/xbwiGkyaj8
— 織田信成 nobunari oda (@nobutaro1001) January 29, 2025
【本日エントリー締切り!】
2020.12.26 20:00〜
小塚崇彦スケートLINKhttps://t.co/YAURAWvYVV第三回オンライントークショーのエントリーは本日23:59まで!
ゲストは「カーリング日本代表の両角友佑さん・公佑さん」です!宜しくお願い致します! pic.twitter.com/Ns7dVIpAbT
— 小塚崇彦スケートLink (@tksklk) December 23, 2020
羽生結弦さん ツアー千秋楽で涙「全魂を込めて滑らせていただきました」命テーマの物語を全6公演完遂 「バラ1」圧巻舞も/スポーツ/デイリースポーツ online https://t.co/NQb8gQ9eoe #DailySports
— デイリースポーツ (@Daily_Online) February 9, 2025
宇野昌磨選手は、2017年大会で優勝しています。
他にも、2018年平昌オリンピック銀メダル・2022年北京オリンピック銅メダル・世界選手権2連覇などの成績を収めています。
「アイスショーが本業。自分の役割、責任を強く感じるようになった」 プロ転向の宇野昌磨さんを「BISF25」でインタビュー 表現者・高橋大輔さんへの憧れも口に https://t.co/2hzAimhkix
— 47NEWS (@47news_official) January 30, 2025
【フィギュア】全日本初V鍵山優真「そろそろ金メダルを取りたい」世界選手権初制覇へ意欲 #鍵山優真 #全日本フィギュア #figureskate https://t.co/03U4zRZM3w
— 日刊スポーツ (@nikkansports) December 23, 2024
5位の友野一希選手「メンタルいい発見あった」 フィギュア全日本選手権https://t.co/worMXjw7rp
フィギュアスケートの全日本選手権は男子フリーがあり、SP3位の友野一希選手は144.23点、合計233.95点で5位でした。演技後の友野選手の主な談話です。
— 毎日新聞 (@mainichi) December 21, 2024
【WFS-Web】Hope&Challengeインタビュー 三浦佳生「何事もポジティブにとらえていきたい」https://t.co/BSJwmCcGGe
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激動のシーズン前半を過ごし、高みとどん底を両方経験した三浦佳生選手(オリエンタルバイオ/明治大学)。2024年全日本選手権を振り返るとともに、2025年について聞きました。— World Figure Skating (@WFS_JP) January 23, 2025
活躍した日本人選手/女子シングル
次に、四大陸選手権で活躍した女子シングル選手をご紹介します。
稀代のフィギュアスケーターであり、プロデューサーとしても活躍する浅田真央のスペシャルインタビュー。
「今が一番パワーにあふれているとき。一度しかない人生だから、できることは全部やりたい」https://t.co/bVjqr2YMPZ pic.twitter.com/nofkeKuCr6
— T JAPAN (@tmagazinejapan) December 10, 2024
1998年3月26日生まれ。
2014年・2015年大会で2位でしたが、2016年大会で優勝を果たしました。
2022年に現役引退し、日本スケート連盟理事に最年少で就任し活躍中です。
日本スケート連盟の理事になりました宮原知子です
これから2年微力ながら出来る限りスケート界に貢献できるよう新理事として頑張っていきたいと思います
また、新しい人生の一歩を踏み出せるよう頑張ります#フィギュアスケート #宮原知子 pic.twitter.com/Ck9LbCmoJn— 公益財団法人日本スケート連盟 Japan Skating Federation (@skatingjapan) September 23, 2024
使用した曲や闘病からの逆転劇の影響で、三原舞依選手は「氷上のシンデレラ」と呼ばれています!
三原舞依「ここでは終われないかな」 けがに苦しんだ今季 来季巻き返しへ https://t.co/H117J14Cye #フィギュアスケート #figureskating pic.twitter.com/SV0Gs4SVjn
— スポーツ報知 ICELINK (@figure_hochi) February 2, 2024
2001年1月2日生まれ。
2017年大会で2位を獲得しています。
樋口新葉、合計192・33点で優勝 住吉りをん2位、青木祐奈3位 東京選手権女子 https://t.co/pDrx0UBBjZ #フィギュアスケート #figureskating pic.twitter.com/qPL2fSCXWT
— スポーツ報知 ICELINK (@figure_hochi) September 22, 2024
2000年4月9日生まれ。
2018年大会で3位・2022年大会で優勝しています。
フィギュアスケート全日本選手権で、坂本花織が女子フリーで149.76点をマークしてショートプログラム(SP)に続いて1位となり、4年連続5度目の優勝を果たしました。#フィギュアスケート #坂本花織 pic.twitter.com/1JEfMZ9TYS
— 時事通信社写真部 (@jiji_shashinbu) December 23, 2024
2002年7月21日 生まれ。
2019年大会で優勝を飾っています。
【フィギュア・紀平梨花】
フォトグラファー 田口有史が切り取った名場面を✓https://t.co/LUsZJjWBQ9#紀平梨花 #RikaKihira pic.twitter.com/ezH2XB8imT— GQ JAPAN (@GQJAPAN) January 20, 2023
活躍した日本人選手/ペア
四大陸選手権で活躍した日本人ペアをご紹介します。
こちらのペアは、日本人選手とカナダ人選手のペアです。
2012年の四大陸選手権で銀メダルを獲得しました。
しかし四大陸選手権後にさまざまな理由からペア解消となり、高橋成美選手は2019年からアイスホッケーへと転向しています。
全日本フィギュアスケート選手権2024
ペアSPの解説させていただきました。
みんなの演技が素晴らしくて、尊かったです。
明日のフFSも解説席から全力で応援します📣#全日本フィギュア2024 pic.twitter.com/tZqD7ckrRn— 高橋成美 OLY (@NarumiTakahash4) December 21, 2024
日本人同士のペアで初となるメダル獲得を果たしたペアです。
2018年の四大陸選手権で銅メダルを獲得しています。
2019年にペア解消となりました。
#フィギュアスケート ペアSP、須崎海羽選手/木原龍一選手は、シーズンベストのスコアで暫定3位です😆👏 #yurionice の曲に涙が出そうな美しい滑りでした😭💐#平昌オリンピック #PyeongChang2018 #Olympics pic.twitter.com/M5K2l9QlGt
— オリンピック (@gorin) February 14, 2018
須崎海羽選手とペア解消後、木原龍一選手がペアを組んだ相手は三浦璃来選手です。
りくりゅうコンビという愛称で親しまれている二人。
2022年、2023年の四大陸選手権で優勝しています。
他にも2023年の世界選手権でも銀メダルを獲得する強豪ペアです。
公式練習をおこなう三浦璃来、木原龍一組#NHK杯#フィギュアスケート#三浦璃来#木原龍一#りくりゅう pic.twitter.com/WxxYIn2XvJ
— MOMENT powered by Nikkan gendai (@MOMENTbygendai) November 8, 2024
活躍した日本人選手/アイスダンス
四大陸選手権で活躍した、アイスダンス選手をご紹介します。
2018年の5位が最高順位です。
アイスダンスでは日本人選手の目立った成績が残っていないのが現状です。
しかし近年、日本のフィギュアスケート界ではアイスダンスの強化が進められています。
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現在は、村元哉中選手&高橋大輔選手組の活躍もあり、今後の成績に注目です!
まとめ
四大陸選手権とヨーロッパ選手権についてお伝えしました。
四大陸選手権にヨーロッパ諸国が参加しないのには3つの理由がありました。
また、それぞれの大会で特徴がありどちらの大会も有名選手の滑走を見ることが出来るので毎年大注目の大会です。
過去に四大陸選手権で活躍した日本人選手は沢山いらっしゃいます。
今後も沢山の日本人選手の活躍が楽しみですね!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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